【ハースストーン】ウィッチウッドの呪いが解ける刻「環境デッキ記録」

遂にウィッチウッド環境が終わりを迎え、2018年8月8日午前二時にはメカメカ環境(?)に移ろうとしています。
さて、この去り行くウィッチウッド環境とはどんなものだったか、活躍したデッキタイプをまとめることで振り返ってみようかと思います。

おことわり

フォーマットはスタンダードです。
ウィッチウッド環境では一度ナーフが行われ環境が大きく変容していますが、ナーフ前とナーフ後をまとめて紹介しています。
デッキタイプは無数にありますが私独自の判断で一部をピックアップしています。
デッキタイプに関する記述は私の主観が多分に含まれたものとなっていて、内容に偏りがあります。   

ドルイド

性悪ドルイド

<性悪な召喚士>を軸に据えたミッドレンジドルイド。呪文は10マナの<究極の浸食>のみにすることで、6マナの段階でランダムであるものの10マナのミニオンを確定で場に出すことができた。
<究極の浸食>以外の呪文は採用できないので<野生の繁茂>などを採用できずマナ加速に乏しかったり、<なぎ払い>などの除去呪文がないため相手のミニオンをを手っ取り早く除去することはできなかったものの、<性悪な召喚士>を含む堅実なカードパワーを持つミニオンを用いて、ボードを支配することができた。
ナーフにより<性悪な召喚士>をプレイできるタイミングが遅くなってしまい、ナーフ後の環境では見られなくなった。   

挑発ドルイド

<ハドロノックス>の能力を活用したコントロール寄りのドルイド。獣である<ハドロノックス>を蘇生できる<魔女の刻>がウィッチウッドで登場した事で成立したデッキタイプである。挑発ミニオンを多く採用したうえで、<ハドロノックス>の死亡した挑発ミニオンを全て蘇生するという強力な断末魔を<魔女の刻>や<肉色キューブ>を用いて何度も使いまわし、物量でゲームを制圧した。
しかしながら<魔女の刻>の獣を蘇生するという効果の性質上<ハドロノックス>以外の獣ミニオンをデッキに採用出来ず、<拡がりゆく虫害>やDKなど強力なカードを採用できなかった。
また、<魔女の刻>を活用する上での弱点として対戦相手がこちらのミニオンを獣に変身させる<呪術>や<動物変身>を使用する場合に滅法弱かった。また、<ハドロノックス>の自壊に使う<自然への>回帰>を燃やす<ガイスト>にも弱かった。
このデッキの特徴として<マスターオークハート>の採用があげられる。オークハートの効果で<ハドロノックス>をデッキ方呼び寄せることができたのだ。
環境前期から活躍したものの、末期には息をひそめた。

ビッグドルイド

重いミニオンを多く採用したコントロールドルイド。挑発ドルイドと比べてコンボ要素が薄くなり莫大なバリューは生み出せないものの、<ハドロノックス>頼りにならないことや、<魔女の刻>を採用しないので<拡がりゆく虫害>やDKを採用することができたうえ、<動物変身>や<呪術>に極端に弱くならない事が優れていた。
先の挑発ドルイドで採用された<マスターオークハート>の招集ギミックで<ドラッカリの呪い師><ドラゴン孵化師を組み合わせることで1ターンで強力な盤面を作り上げることができた。
環境中盤よりちらほら見られたデッキタイプである。

トークドルイド

トークンを並べてバフして大ダメージをたたき出すコンボ系のドルイド。特に<狐火>と<森の魂>の盤面は返しにくく厄介であった。これを放置すると、<獰猛な咆哮>や<枝分かれの道>などで一気にリーサルを食らう事もままあった。
ナーフ後より活躍。それから減少していく。ウォーロック系の台頭が原因だと思われる。

マリゴスドルイド

マリゴスを軸に大ダメージを狙うコントロールデッキ。<世界樹の小枝>で1ターンでマリゴス+なぎ払いを決めることが出来る。
環境後期より活躍。特にレジェ帯。

補足情報

他デッキ:トグワグルドルイド、クエスドルイドなど
コボルト環境で活躍していたアグロドルイドは環境から消える。

ハンター

エッグハンター

<デビルサウルスの卵>を軸としたミッドレンジデッキ。断末魔シナジーのカードを入れ、5/5のデビルサウルスを盤面に作りつつ戦った。秘策型やケレセス型など多様なデッキが見られた。
環境後期に活躍。ウォロに弱いものの、シャダウォックシャーマンやビッグメイジ、ドルイドに強く戦えた。

スペルハンター

オールスペルのミッドレンジデッキ。レジェンド武器も採用された。
環境初期からから少なからずいた。ドルイドに弱いがほかにはそつなく戦える。

ミッドレンジハンター

有用なミニオンと呪文で顔面を詰めるミッドレンジデッキ。<サメグマ>や<放電レイザーモー>、<猟犬使い>といった獣シナジーを軸とした。

招集ハンター

<キャスリーナ・ウィンターウィスプ>の断末魔を軸に招集するコンボデッキ。加えて<沁み出すウーズリンク>や<シルバーヴァンガード>などの断末魔も活用しデッキから≺電撃デビルサウルス>や<キングクラッシュ>といった強力なミニオンを招集して大ダメージを与えた。
ナーフ後から登場したもののzooウォーロックやエッグハンターなど早いデッキの台頭か環境終盤に少なくなった。

補足情報

他デッキ:奇数ハンターなど
奇数ハンターは初期環境で強そうだった。

メイジ

アグロ(テンポ、秘策)メイジ

メイジな強力な秘策と火力呪文で相手の顔を詰めるアグロデッキ。強力なドローソースであるアルネスはこのデッキのキーカードだった。
ナーフ前環境ではクエロなどの遅いデッキを狩れたが、ナーフ後からの目立った活躍はなかった。   

コントロール(ビッグ)メイジ

強力な除去呪文とDKを活用したコントロールデッキ。
<動物変身>を有しているため挑発ドルイドに強く、otkコンボが軸のシャダウォックシャーマンに弱い。

補足情報

他デッキ:マーロックメイジなど。

パラディン

奇数パラディン

<夢を食らうもの>で強化されたヒーローパワーを使って戦うミッドレンジデッキ。ヒーローパワーを使用することで、盤面に2体のシルバーハンド新兵を置くことができ、盤面を形成する能力が非常に高いデッキであった。
<レイドリーダー>や<ストームウインドの勇者>といった昔ながらのカードも活躍したのが特徴的であった。

偶数パラディン

ミッドレンジデッキ。<動員>、<聖別>、<王の祝福>といったパラディンの強力なカードが詰め込まれたようなデッキであった。特に<動員>は強力で、盤面形成とデッキ圧縮を同時に可能にした。環境初期は<銀の剣>が採用されたり新兵シナジーが意識されたが、徐々にヴァラニル型に移行していった。
動員がナーフされると環境から姿を消した。   

補足情報

他デッキ:マーロックパラディン、アグロパラディンなど
環境初期にはマーロックパラディンやアグロパラディンが見られたもののすぐに淘汰された。

プリースト

コントロールプリースト

<思念撃破>とDKで顔を詰めるのをフィニッシュ手段としたコントロールデッキ。<思念撃破>とDKのヒーローパワーで1ターンで16打点を稼ぐことが出来た。前ターンで≺アレクストラーザ>を使用して相手体力を15にしておけばリーサルとなった。
ナーフ前環境では偶数パラディンに強く出られるため活躍したが、ナーフ後は影を潜めた。

コンボプリースト

<真言・盾>や<神授の霊力>などで体力を上げた後<内なる炎>で攻撃力を体力にそろえてotkを目指すデッキ。
コボルト期よりもパワーが下がったものの、ドルイドなど遅めのデッキに対して使われた。   

補足情報

他デッキ:性悪プリースト、クエストプリースト
性悪プリ―ストはコボルト環境では活躍していたが、ウィッチウッドでは下火に。

ローグ

奇数ローグ

アグロ寄りのデッキ。2/2の武器を装備できるように強化されたヒーローパワーが強力であり、盤面を詰める事が得意なデッキであった。
<ヘンチ・クランのゴロツキ>が活躍した。

ラクルローグ

<ガジェッツァンの競売人>でデッキを回すギミックが取り入れられたテンポデッキ。遅めのデッキには強かったがアグロ系に弱かった。

エストローグ

コントロールに強いコントロールデッキ。達成すると自分のミニオンのスタッツが全て5/5になる強力なクエスト。遅いデッキに強いがアグロ系のデッキに弱かった。
以前から存在していたデッキだが、ウィッチウッドでは<獰猛なスケルトベイン>が追加され、アグロに対する耐性がやや上がっている。
ナーフされ変更されるスタッツが4/4になり環境から姿を消した。

補足情報

他デッキ:テスローグ

シャーマン

シャダウォックシャーマン

自分が使った雄叫びを繰り返す≺シャダウォック>を用いたotkデッキ。自身をコピーして場に出す<サロナイト鉱山の奴隷>、味方のミニオンを手札に戻しコストを1にする≺世界を揺さぶるグランブル>と、ダメージ3回復する<ライブドリンカー>を組み合わせてotkを狙う。
環境初期は≺ざわめきのエレメンタル>を用いて確実なotkを狙っていたが、採用されなくった。

偶数シャーマン

展開力と≺魔女ハガサ>のバリューを活用したミッドレンジデッキ。<ヨドミノヒバナウナギ>を採用できた。1マナでトーテムを増やすことができるので<海の巨人>やバフ系のカードも相性の良いデッキであった。聖なる妙盾や疾風のミニオンを採用し<躰の駆り手>を取り入れたデッキもあった。
環境前期に活躍したものの後期には息をひそめた。

補足情報

他デッキ:オバロシャーマンなど

ウォーロック

キューブウォーロック

コボルト期から猛威を振るっていたコンボデッキ。<取り憑かれた従者>と≺暗黒の契約>による悪魔の収集、<暗黒の契約>や<アメジストの呪文石>の回復、<冒涜>≺地獄の炎><ロードゴッドフリー>といった豊富な除去、≺山の巨人>、≺肉食キューブ>によるバリュー、≺ヴォイドロード>のタフさ。DKの圧倒的パワー、どれをとっても厄介であった。ただ事故率が高めのデッキでもあった。
ナーフ後は<暗黒の契約>の回復量が減った事、≺取り憑かれた従者>のコストが高くなった事で元々苦手だった早めのデッキに対しさらに苦しくなり、環境から姿を消した。

コントロールウォーロック

キューブウォーロックのコンボ要素を排除しコントロールに特化させたデッキ。<第一使徒リン>によるデッキ破壊プランも組み込まれた。
このデッキタイプもナーフ後は下火となる。

zooウォーロック(回復zoo)

ヒーローパワーで手札補充しつつミニオンを連打するアグロデッキ。ケレセスを採用する型とそうでない型がある。アグロと言いつつもDKまで採用していることもある。
環境後期になると回復シナジーを用いたZoo台頭し始めた。回復で攻撃力の上昇する<ライトウォーデン>や回復で踏み倒しが可能となる<ハッピーグール>を採用しさらに堅実な展開を可能とした。

偶数ウォーロック

ミッドレンジ型のウォーロック。1マナでドローできるようになったので後攻であれば3ターン目で≺山の巨人>を出すという強力な動きが出来た。他にも高いスタッツのカードを採用していて、堅実に盤面を取っていくデッキであった。
ナーフ後から活躍した。

補足情報

他デッキ:グリンダ巨人ウォーロック

ウォリアー

エストウォリアー

挑発ミニオンで身を守りつつクエスト達成を目指すコントロールデッキ。クエストを達成できればヒーローパワーが2マナランダム8点となり、これで相手を追い詰めた。

補足情報

他デッキ:ビッグウォリアー、テンポウォリアーなど。